加賀友禅作家吉田淳子さんの新作訪問着が出来上がりました。
吉田淳子さんの個展を開催したのはもう7年前になります。
その時のテーマは花を大事に描く、でした。
女性らしい繊細な表現。
華奢な花でもどこか品格のある凛とした表情をまた届けたい。
そうお願いしてから3年が経ってしまいました。
そして、ようやく仕上がった1枚。
「桂の花」と題したこの訪問着はさすが女流作家の第一人者の
実力を示す作品になりました。
公募展に出品するような肩に力の入った力作ではありません。
着る人が求める安らぎ、安心感、包まれる優しさ・・・
ありそうで、ない。そんな1枚です。
世間にないからゑり華が創るのです。
そう、これも「ゑり華好み」の1枚。
だから、
淳子さんの落款の下にゑり華の落款を入れています。
あと二枚をお願いしていますが、せかせるつもりもありません。
気持ちを込めて創っていただければと想う店主です。