束ね熨斗(のし)柄を集めて時代風呂敷展
贈答品に「のしをかけて」と、デパートでも注文することが
ありますが、みなさん「のし」はもともと何かご存知ですか?
実は「あわび」なんです。そう、食べる高級な鮑です。
店主も初めはびっくりしました。なんと生臭いものをと。
「のし」という言葉も伸ばすという意味の伸すから来ています。
のしは初め「のしあわび」といって、鮑の身をかつら剥きして
薄く長く伸ばして乾燥させたものなのです。
栄養価が高く、長持ちすることから貴重な保存食として
神事の儀式のお供え物にされました。
江戸時代からは長寿の印として祝事や慶事の儀式に
高価な贈答品として使われるようになりました。
その後時代の移り変わりと共に、熨斗鮑を紙に包んだ
形を「のし」といって、贈答品に添えるようになり、鮑は
茶色の紙で代用され、現在に至っているわけです。
熨斗紙や熨斗袋の由来がここにあります。
熨斗飾りには「包み熨斗」と「束ね熨斗」の2種類が
みられ、この熨斗のデザインは江戸時代より着物や
工芸品の意匠に多く用いられました。
今回はこの束ね熨斗ばかりを集めた内容です。
ダイナミックで華やかな熨斗柄をご堪能ください。
■ と き : 7月30日~8月29日(日)
水曜定休、AM10:00~PM7:00
■ ところ : 加賀染織工芸サロン
金沢・タテマチ加賀友禅の店 ゑり華内
■ 入場無料
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風呂敷が見直されています。
レジ袋有料化も影響しているのでしょうか。
ゑり華・はなやでは楽しい風呂敷をたくさんそろえて
います。ネットでもお求めになれます。