近藤京華さんの工房にお邪魔しました。
本店のお休みを利用して工房探訪してきました。
今回は女流作家の近藤京華さんです。
ちょうど、秋の展示会に向けて結構重い(柄が沢山描いてある)訪問着を製作中でした。
金石(かないわ)という金沢で一番海よりの町です。
娘さんがされている喫茶店の2回が仕事場でした。
お話しを伺っていると、店主がいつも注意していることを
きちんと実践されていました。
当たり前といえば、当たり前なことなのですが、
それが、なかなか出来ない方が多いのが現実です。
感動が創作の元になっている。
スケッチをまめにしている。
そのスケッチから図案に落とし込む。
いろんなパターンを日々考えれる。
着る人のいろんな情報を考慮している。
自分で図案を身体に巻いて、柄の出方などを確認する。
どんな帯が合うかを考えている。
お誂えを得意としていらっしゃるだけにこの辺のことは
しっかりされていました。
最初はお互い緊張していましたが、しばらくお話するうちに
打ち解け、冗談も飛び出すように話が盛り上がりました。
加賀友禅の中では繊細にして可愛く、流れが素敵な
訪問着が描ける方です。
これからの時代にぴったりの作風です。
今年、仕入れた1枚が先日お客様にとても気にいって
お求め頂きました。
お客様にもどんな想いで描いた柄なのか、お伝えしたく
尋ねたのでした。
近藤さんからご自身のいろんな想いをお聞きして
ますます、魅力溢れる作品の印象になりました。
今後が益々楽しみな模様師さんのお一人です。