京都文化博物館でKAZARI展を観ました
チケットの半券より
かざり展~日本美の情熱 が9月15日まで京都の文化博物館で開催中です。
ちょうど同じところで仕入先の展示会が行われていたので観てきました。
タイトル以上にとても面白い内容と展示でまたとても勉強になりました。
中身が見えにくいので、解説をそのまま書いときます。
古来より日本人は、身に付ける物や身のまわり品などの日常生活から、戦場、祭礼、神仏信仰の場にいたるまで、華麗に且つ奇抜な独創力旺盛なエネルギーをもって飾りたててきました。時に実用性を度外視するほどの「かざる」情熱は、日本の文化を形成するうえで大きな原動力となってきました。本展では、縄文時代から現代に至るまで時代を超え、用と美、聖と俗が渾然一体(こんぜんいったい)となり展開した日本における「かざり」の世界を、絵画、工芸、芸能などの分野を超えた斬新な展示構成により紹介いたします。
*展示作品は、国宝・重要文化財を含む約250点(作品保護のため、会期中展示替えを行います。)
ということになっています。
とにかく、展示品は多岐にわたり、どれも興味深いものばかりです。
その中でも、店主が目に留めたのは、「つぼつぼ」。
「かざらないかざり」という名目で展示されていました。
茶の湯で、新築した茶室で初めて催す茶会の懐石膳でなますなどを入れて添えたものだそうです。
実は、店主は「つぼつぼ」という柄名は知っていたのですが、実物を見るのは初めてで、これを見て描かれている柄がやっと納得がいった次第です。素焼きの小さな器なので、これのどこが「かざり」なの?という感じです。だから「かざらないかざり」になっているんでしたね。
KAZARI展図録より
ネットから 手拭の柄にありました
戦国武将の鎧甲冑も見事に飾られています。機能性など微塵も感じられません。噴出しそうなユーモラスさえあります。
興味の尽きない面白い展示品の数々でした。
この展示は東京のサントリー美術館からの巡回展です。そのサントリー美術館では、松坂屋さんの小袖コレクションの展示会が開催されています。こちらも大阪に巡回してきますが、楽しみな展覧会です。
初公開 松坂屋京都染織参考館の名品
小袖 江戸のオートクチュール
2008年7月26日(土)~9月21日(日)
サントリー美術館(東京)
2009年4月14日(火)~5月31日(日)
大阪市立美術館(会期予定)