お久し振りに新柄をご紹介!

加賀友禅訪問着
上田修壮作 『つつじに萩』

派手さ・立派さを強調する柄ではありませんが、
なんとも加賀らしい、繊細で優しい自然な美しさを描いた作品です。
訪問着ですが、一つ一つの柄が割と小ぶりなので
付下げ感覚で着られるのが嬉しいところです。
主人公にはならないけども、見る人を惹きつける存在感を引き出してくれます。

こういった着物は、着物だけで見ているとどことなく少し寂しげな印象を受けます。
しかし、いざ羽織って帯、帯〆、帯揚、重ね衿とコーディネートしていくと、
何とも言えないほどの上品さと、着られる方の自然の美しさを引き出してくれるのです。

参考までに、落款と系図です。

加賀友禅の技術者登録名簿上では、240~250名ほどの作家がおりますが、
現在、加賀友禅を描いて生活している方は、その中のほんの僅かなのです。
その為か、最近では良い作品は入荷したとたん『売約済み』となってしまうパターンが増えてきています。

また、せっせと新作のご紹介をしていきますので
こうご期待下さいませ。

(コメント:谷内)