時代子供の着物展 PartⅠ~渋可愛い、夏ものを集めて~
ご存知ですか?日本で平均寿命15歳という時代があったことを。
信じられないことですが、江戸時代に疫病が流行し、子供が生まれて間も無く死んでいった時代、そんな寿命になったんです。
そんな時代があったからこそ、子供の成長を願い、ここまで贅沢な誂え(注文制作)をして子供に着せたのも頷けます。
PartⅠということはPartⅡがあるということ。次回は祝い着を特集します。現代のように鮮やかでカラフルな色使いはありません。とっても渋いものばかり。それでも可愛いから不思議です。
以前、セサミという子供服の雑誌に花岡コレクションが特集されました。子供さんのモデルにあの石田節子さんがコーディネートしてとっても素敵に着せてくれました。何とも渋く可愛いのです。
当たり前に大きく育つ今の時代では、節目節目にその成長を祝うこんな感覚も薄れつつあるのでしょうか?「命」というものの尊さを教えてくれる子供の着物です。
金沢会場:9月28日(金)まで 金沢市タテマチ ゑり華内 加賀染織工芸サロンにて
加賀会場:10月1日~28日 JR加賀温泉駅並び 加賀染織工芸館にて