筒描き作家小林秀明さんのシドニー報告

5月にオーストラリア・シドニーでの個展と、ワークショップを終えて、小林さんが報告に来店されました。
その際、シドニーで制作された風呂敷とタペストリーを納品してくださいました。このうちの1点は氏の代表的なデザインでもある「ロール」で、今、本店内のカウンター横に吊るして展示中です。すごい迫力です。もう織ることが出来ない重厚な麻生地に筒描き、顔料使いで染め上げています。簡単に染まるような生地ではありません。小林さんはまるで生地と格闘しながら、染めていきます。その工程を観衆や、学生さん達の目の前で実演してみせるのです。そこまでして初めて、向こうでは認められるのです。ちなみに価格は84万円です。おそらく100年経っても色はほとんど変わることがないでしょう。それほどの頑強な染めです。
今回の活動は地元紙にも大きく取り上げられました。「The Sydney Morning Herald」紙の別冊タブロイド版にご覧のように掲載されました。
風呂敷、タペストリーなど10点を制作しました。額装や仕立てに出て全部揃っていませんが順次発表してまいります。どうぞお楽しみに。