パリジェンヌのマイ・ファーストきものは御召(おめし)でした。
国際めいた話題をもう一つ。
「パリジェンヌの着物はじめ」という本が出ています。著者はマニグリエ真矢さん。
この本は日頃店主が考えていること、基本的な考え方、コーディネートと、大変うまくまとめられています。世間にたくさん入門書が溢れていますが、これからきものを着たいと考えている30代~50代の女性にはとても重宝な一冊となること請け合いです。いろいろ読んで見ましたが、首を傾げるものが多いのです。その点この本は的を得ています。少なくとも、当店の考え方とほとんど一致しています。嬉しい本が出版されたものだと喜んでいます。
実はこの本に紹介されている初めてのきものが11月にご紹介する、「なかむら」の御召なのです。当店では御召は京都を代表する老舗メーカーの矢代仁さんのものを開店以来扱っています。伝統を重んじ、手を抜かない真面目な姿勢で百貨店をはじめ全国の有名呉服店さんで扱われています。実は「なかむら」のご主人は元Jリーガーでしたが矢代仁さんに入社、当店の担当にもなっていた間柄でした。御召屋の息子でもあった彼は、独立して自分で納得のいく御召制作をしていたのでした。
そんな彼の創った御召がパリジェンヌの目に留まり、本の中でも紹介されているわけです。
何とも数奇なご縁を感じる店主なのですが、このマニグリエ真矢さん、金沢に住んでいたんですね。石川大学に留学していらしたんです。これも何かのご縁。
とにかく、今までの御召の常識を覆す、ドレッシーで、シンプル、気持ちの良い地風です。これは観て触ってもらうしかありません。
これからきものとお考えの方、必見です。西陣御召「なかむら」の主人が紹介するこの機会をお見逃し無く。
「御召」deデビュー 同時開催 半額赤札ご奉仕会
金沢会場:11月1日(木)~3日(土)(会期は5日まで)
加賀友禅の店 ゑり華 タテマチ本店
加賀会場:11月9日(金)~11日(日)(会期は12日まで)
加賀温泉駅構内 きもの華や 加賀染織工芸館