加賀友禅手描き小風呂敷を撮影
当店ならではの工房製の小さな逸品。生地は正絹鬼縮緬の重めを使用。シボ(縮緬独特のうねり)が高く、これに細い糊糸目を施すのは至難の技なのです。この高度な腕をもっているのが工房「華」のチーフデザイナーで加賀に伝わるお国染めを現在再現できる唯一の職人でもある小林秀明さんです。彼は毎年オーストラリアで個展や大学でのワークショップなどの活動を続けている実力者です。全く一人で生地選定から図案、下絵、糸目糊置き、彩色、地染め、蒸し、縫製に至るまでしてしまうスーパーマイスターです。彼独特の樹木染めという分野も開拓しました。ものすごく堅牢です。誰でもできる簡単な仕事はつまらないと、生地もごっつい木綿や麻の生地と格闘しながら仕事します。染色界のK1選手のような存在です。日本ではまだあまり知られていない存在かもしれませんね。そんな彼がこつこつと丁寧に染めている風呂敷なのです。まねの出来ない仕事ですから当店の桐箱入り18000円はちょっと安価すぎるかもしれません。それでも、わざわざ遠方よりご来店のお客様で加賀友禅の着物まではちょっと、という方には最高の来沢記念の一品になることと思います。百番街華やでも扱っているのですが、柄を見やすくするために写真を撮りました。小風呂敷は金封を包んだり、小さなお菓子箱を包んでご挨拶に伺ったりと、袱紗代わりに使うものなんです。