古の友禅作家・談議所栄二さんの曾孫さんがご来店。
お友達と連れ立って来られた女性3人組。
中のお一人が、談議所栄二の作品はありますか?
と、お尋ねられスタッフが手拭やハンカチをご覧に入れていたのですが、
不思議に思ったスタッフが関係のある方かと質問したら実は曾祖父様とのこと。
たまたま、談議所さんの作品かどうか見て欲しいと、作品が持ち込まれていて
鑑定をしていたところだったのです。
もう、40年も前の作品で、顔料使いの差し色で現在のものとはかなり異なる雰囲気なので
お客様も不安になられたのでしょう。正真正銘の作品でした。
まあなんと、偶然は重なるものでしょう!
曾孫さんにも談議所さんの作品で今も立派に使われているのは、橋場の料亭金城楼さんの舞台の背景に描かれている松であることもお話して、とても喜ばれていました。
お友達が談議所さんの手拭を2枚づつお求め下さいました。
戦後の加賀友禅黄金時代を木村雨山さんと共に担った談議所さんが引き寄せたご縁に不思議なオーラを感じた店主でした。