『 この作品の題材は何でしょう? 』 難易度☆☆☆
大久保謙一作 加賀友禅訪問着
景色を描いている作品なので、
割と細かい柄の配置となっています。
なので、遠くから見るとこんな感じです。
上前を近くで見ると
後姿の雰囲気は
上前の衿肩・袖です
という事で、正解は
『 近江八景 』
でした。
ちなみに、『近江八景』は17世紀以降に成立したといわれ、
近江国(滋賀県)の8つの名所を表しています。
特に代表的なものは、浮世絵師の歌川広重が描いた錦絵で、
「石山秋月」
「勢田夕照」
「粟津晴嵐」
「矢橋帰帆」
「三井晩鐘」
「唐崎夜雨」
「堅田落雁」
「比良暮雪」
の八景が有名です。
「 八 」は末広がりの意を持つことから、
『 近江八景 』は、名所を描いたとても縁起の良い題材なのです。
実はこちらも新作ホヤホヤで、まだ誰も羽織っていません。
「一度羽織ってみたい!」という方、
楽しみにお待ちしております。
(コメント:谷内)