鼻緒ゆるめます

金沢中心部の履物屋さんが無くなって、お困りの方も多いのでは?
そういうゑり華も困っていました。急ぎの鼻緒すげや、お困りの方にも近くの横山さんをご案内していましたが、ご主人の体調を理由に閉店されました。
そこで店主は簡単な修理なら自分でしようと、道具を大阪の履物店から分けて頂き、草履のすげ方を習ってきました。まだまだお客様のものをすげるまでには至っていませんが、自分のもので練習中です。
 昨日も、鼻緒がきつくて履けないので緩めてもらえませんか?というお問い合わせがあり、どうぞ、お持ちくださいとお伝えすると、3足もお持ちになりました。
 締めるのと違って、緩めるのは店主の得意とするところでした。
たいがいの草履は履いているうちに、少しは緩んでくるもの。ですから少々きつめがベストなのです。
しかし、なかには本当に足の先も入らないくらいきついものもあります。そんな時お家でも出来ることが男手を使って、鼻緒を引っ張ってもらうことと、足の大きな人に履いてもらうこと。
 ほとんどの場合、それで女性なら履けるようになります。
 もう一つ、大切なことは「履き方」。鼻緒が親指の付け根までしっかり入らないといけないと思い込んでいる方のなんと多いことでしょう!中にはつま先トントンする方も! これは絶対ダメ! つま先を痛めることにもなります。草履や下駄は鼻緒の腹で履くものなのです。ですから、前ツボが親指の付け根に当たるまで入れなくてもいいんです。かかとは、指一本分出ていてもいいんです。収まる方がヤボというのが草履なんです。
 それでも痛くて履けない時は、ゑり華にお持ちください。やっとこのような「坪引き」という道具で、引っ張ります。紐を緩めるのは最終手段です。