1000万円!の加賀友禅振袖を公開!

いったい、幾つの蘭が描かれているのでしょう。
蕾も入れると大変な数になります。
渋い地色ですが、加賀友禅の振袖になります。

制作者は 石川県指定無形文化財 加賀友禅技術保存会 会員
高平良隆先生。
制作はかなり以前になります。

袖にもこれだけの柄が描かれていますが、大作の振袖
らしく、袖の内側にも「振り口布」といって、昔でいう
本振袖という五つ紋を入れた最も格式のある振袖にしか
染めない特別の施しがなされています。

愛らしい、胡蝶蘭が可愛く散りばめられています。
もちろん、八掛という裏地にも・・・
歩くとちらっちらっと見える正面裏の部分です。

先生の付けられて振袖の題名もまさに「胡蝶蘭」。
お嬢様の成人式の為に作られたものと同じ柄を地色を
変えて作られた逸品です。おそらく、このグレードの
作品はもう作られることはないでしょう。
高平先生はそのお嬢様のお子様、つまりお孫さんと
過ごす時間を今、最も大切にされています。

大切な胸の柄です。すきっとした、袋帯が活きると
思います。コーディネートの楽しみな高平先生渾身の
逸品です。
一千万円というのは、店主が誇張して付けた価格。
なにせ、題名は「胡蝶蘭」ですから!
ゑり華が大切に、大切にしているお宝の一つです。(店主)