今月の加賀のお国染は筒描き藍染「夜着」~宝袋

夜着とは着物の形をした掛け布団夜具のこと。
でも、写真でみる夜着は着物の形をしていません。
これは、世の中温かくなって、四角い布団に仕立て直したから。
明治の人はものを大切にしたんですね。
柄は縁起物の「宝袋」を特集しました。
この時代の木綿はほとんど、手紡糸。
大正時代に入ると、機械紡績の木綿生地に変わっていきます。
私はこの柔らかい温もりのある手紡糸を大事にしたいと考えています。
当店が、25年間 和紡布を普及させてきたのもここに理由があります。
この展示は25日まで。新年は、「花嫁のれん」を展示します。
夜着の展示は引き続き、加賀アビオシティのきもの華やでもいたします。
お楽しみに。 (店主)