明治・大正時代の袱紗を展示中

タテマチ本店内の加賀染織工芸サロンでは
明治・大正から昭和初期にかけての古い袱紗を
展示中です。
現在では使い方もご存じない方が増えてきましたが、
大切なものを大切な人へ贈るときには当たり前に
使われていました。

最近では手土産のお菓子でさえ、お店が入れてくれた
ショッピングバッグ(手提げ紙袋)にいれたまま
はい!といって直接 手渡しにされます。

せめて、袋から出して、袋をお盆代わりに使い
どうぞと差し出すことはしていただきたいのですが・・・
なかなかのようです。

お宅へ入る前に、袋から包みを出して風呂敷に
包みなおして、玄関へというのが作法のようですが。

これもすべて、直接渡すことを避け丁寧にする
ための作法なわけでして、めんどうの一言で
切捨ててしまうには何とも切ないのです。

という訳で、昔の人はかくも丁寧にモノを差し上げた
ということを記憶の片隅に留めて頂けたら幸いです。

■時代袱紗展
とき:3月1日~25日 水曜定休
ところ:加賀染織工芸サロン
金沢タテマチゑり華本店内