加賀のお国染 時代袱紗展~タテマチ本店で
最近ではほとんど見ることがなくなった、江戸時代から明治・大正時代の
袱紗を展示しています。
今回は「袱紗にみる花の表現」というテーマです。
袱紗(ふくさ)の語源は「ふっくらと柔らかい」という意味から来ているようで
茶袱紗も掛袱紗も、はじめは羽二重や綸子などの柔らかい裂(きれ)で作った
ところから「ふくさ」と呼ぶようになっと考えられています。
展示している袱紗はお茶用のものではなく、ほとんどがお祝いの品を贈る
際に使われたものです。
古いものは繻子や綸子地に刺繍だけをしたものが多く、大正・昭和初期に
塩瀬や縮緬地などに染(描絵・友禅)や、染と刺繍によるものが多くなります。
慶事の花の表現がほとんどですが、かつての袱紗をじっくりとご覧下さい。
今月27日までの展示です。