加賀友禅作家、宮野勇造さんの図案

先日、個展でお会いした際にいろいろ注文をつけていた
店主でしたが、昨日は宮野さんの訪問着でとても素敵な
柄が発表されていたのを、柄の位置に注文をつけたところ
早速、図案を書き直してくださいました。

悉皆(しっかい:染めに関する一切の段取りをする仕事)の荒木
さんが宮野さんの図案を持ってきてくれました。

さすが宮野さんです。仕事が速いですし、絵が素敵です。
何より店主の言わんとするところを的確に把握して表現
してくれています。

それでも、細かいところを修正してお伝えをします。

今回のポイントは上前身頃の柄の位置。
最近の加賀友禅の傾向か知りませんが、柄が低いのです。

背の低い方はもちろんのこと、人は誰でもスッと見えた
ほうが素敵だと思いますよね。

同じ加賀友禅でも誰がプロデュースするかで全然違った
ものになります。

柄付けにしろ、色にしろ、生地にしろ。
大切なのは着る人が素敵になること。
私はそのことを一番に撰品し、修正をお願いしています。

さあ、この訪問着はどのように生まれ変わるか楽しみです。
悉皆の荒木さんには比較できるように写真を撮ってもらって
います。

どうすれば素敵になるか、この大切なポイントを的確に
伝えながら加賀友禅がもっと喜ばれるようになればと
思う今日この頃です。

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