4月の加賀染織工芸館は時代袱紗展
北國新聞の加賀版でも紹介されています。
最近は催事の初日に当たるものですから、店主自らが写っています。
本店とは又違った見え方になるのは不思議です。
特別の空間になるようですね。
袱紗は大切な方への贈り物の礼法として使われますが、最近では
その使い方さえ分からない方がほとんどです。
ご覧になっている、豪華な模様の入ったほうが実はウラです。
表にはご紋が入っています。
実際使う際は、紋を出して掛けます。
差し出した後、先方は一旦全てを受けて、奥で中身を頂いて、
領収書代わりの半紙などを入れて、今度は内側の豪華な柄や
想いを込めた文様をとくと拝見して、柄を表にしてお返し
するわけです。
つつみが立派であれば、中身も栄えるというわけですね。
つつむ理由はもう一つ、直接ということを嫌ってすること
なのです。
重厚に何重にも包んで大切さを表現しています。
旅館や料亭などでもご飯のお変わりは、お盆を差し出して
器を受け取りますよね。それと同じことなのです。
例えが宜しくないかもしれませんが、今はされていないので
知らない人がほとんどというのが現実です。
ちょっと意味をご理解いただけると、訪問先で手土産の
お菓子箱一つも、ショッピングバッグのまま、ハイでは
失礼すぎることもお分かりになると思います。
せめて、手提げ袋から出して、袋を畳んでその上に箱を
置いて、差し出していただければと思います。
本当は風呂敷に包みなおして、お持ちいただければ幸いですが。
◆期間 : 4月25日(日)まで 水曜定休
◆場所 :JR加賀温泉駅 隣り きもの華内
加賀染織工芸館
◆入場無料
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ちょっとお使い物を包むのに最適な風呂敷が無地の紫。
おい祝ごとでしたら加賀友禅模様ですね。