愛情豊かな暖かいヴィンテージ子供の着物を公開

JR加賀温泉駅隣のきもの華や内の「加賀染織工芸館」では今月、
綿の入った暖かな子供の着物を特集して陳列しています。

ご覧になった方は、結構渋いのね、と感想を言われますが、明治・大正時代が
主の花岡コレクションは現代のようなものは少なく、どちらかといえば、渋いもの
がほとんどです。

また、綿といってもこの時代の綿は「真綿」で絹の綿です。
日本では古来より、綿と云えば絹なのです。

不思議に思われる方も多いかもしれませんね。
もともと、木綿は江戸時代になって日本に入ってきましたから、それまでは綿は
絹の綿なのです。その後入ってきた木綿の綿と区別をするべく、「真綿」と表現
するようになりました。そしてコットンは木の綿と云うことで木綿になりました。

絹の綿は薄く伸ばすことができ、暖かいものです。大切な子供を寒さから守る
ために親たちは冬用の着物には綿を入れたのでした。

今回は手描きのもの以外に型友禅で華やかに染められた一つ身なども
展示しています。明治から大正時代の型染めは型枚数も多く、実に精緻に
染められていて、決して手描きに見劣りすることのないものばかりです。

珍しい「かぶと帽」も展示しています。3月28日まで。

ところ:JR加賀温泉駅隣 きもの華や 内 加賀染織工芸館
期間: 3月5日(金)~28日(日)10:00~19:00水曜定休
入場料 無料

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