加賀の染織工芸館は時代夜着を展示

金沢会場の展示を巡回しています。
金沢で見るのとは又違ったみえ方になると思うのは店主
だけでしょうか?

両方の会場を見比べる人はあまりいないと思いますが・・・

加賀の工芸館はその名が示すように、独立した贅沢な空間で
花岡コレクションだけを展示しています。

特に、今回展示した夜着は圧倒的な迫力があります。
四方その夜着に囲まれると、本当に圧倒されます。
背中に大きな家紋を配したものを特集しています。

これらは、花嫁が嫁入り道具の一つとして、用意したものが
多く、特に客人用に用意したものがほとんどです。
木綿で絵羽付けの柄の夜着を普段に使っている裕福な
家は、客人用に絹の夜着を用意して敬意を表します。

これらを客人用に使う家は中形や縞のものを普段使いに
用いたそうです。
いずれも、殿方でも家長用でご婦人方はもう一歩
下がって縞や無地のものを普段使いとしていました。

スタッフに迫力の秘密を教えるべく、会場の照明を消すと
浮き上がるその文様はまた違った表情を見せます。

本来はそういう暗いところに敷いてあるものですから、
鑑賞の仕方もこうあるべきかもしれませんね。

どのように見えるかを体験したい方は、是非スタッフに
申し出てください。

一瞬、江戸時代にタイムスリップした錯覚さえ起きそうな
そんな不思議を体感できるでしょう。

期間:1月31日(日)まで

ところ:JR加賀温泉駅 すぐヨコ きもの華や 内
加賀染織工芸館
入場: 無料

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