今日のきもの
23年前、青山店に勤務していたときに買いました。
山崎さんの亀甲柄です。
初めは白地でした。
真夏に着て、汗かいたにもかかわらず、そのまま仕舞い込んで、
何年後かに着ようと出したら、茶色のしみだらけ! オーマイ・ガー!
まるで、何も知らないお客様のようなことを店主も、ヤッチマッター!
それから何年かして、今はもう当店の名物催事にもなりました、
ビフォー・アフター展での新企画「丸染め」に出しました。
なんとも良い色になり、風合いもとても麻とは思えないほどのしなやかさ。
これでまた、着れる! と大喜びでしたのもつかの間。
袖を通したら、身幅が足らない!
20年近くの間に店主は身幅がだいぶ成長していました。
結局、解いて仕立て直し。
麻素材だったので、脇など染め残しも出ることなくきれいに仕上がりました。
きもの屋の親父でもこんな失敗談があるのですから、皆さん安心して
何でもご相談ください。