きものdeさんぽIN長岡 小千谷で樋口工房に

長岡まつりの花火大会会場入り前に小千谷の樋口隆司さんの工房へお邪魔させていただきました。

樋口さんはご存知の方も多いと思いますが、小千谷縮の作家さんで伝統工芸会の正会員でもあります。幾何的な文様がお得意で、震災後は特に「祈り」をテーマに星の柄を多く手がけていらっしゃいます。

樋口さんの紹介で小千谷市民の誇り「東忠」さんという料亭でお昼ご飯を頂きました。
金沢で言えば「つば甚」さんのような由緒正しい歴史ある料亭で、もったいないぐらいのお昼のお料理でした。
地酒も小千谷縮みのラベルで何ともおしゃれな冷酒についつい酔いしれてしまいました。

その後、樋口さんの工房へ。
先生お気に入りの秘密の蔵なのですが、癒される空間で奥様のおもてなしとともに贅沢なひと時を過ごし、樋口さん自ら縮みの大切な工程である「湯もみ」の実演もみせて頂きました。

東忠さんも樋口工房も、あの2004年の中越地震の際には大変な打撃を受けられ、もうだめかと思われたそうですが、いづれも市民や全国のファンの方の応援と励ましで今、明るく元気に復興されています。

爪あとはいたるところに残っている状況ですが、笑顔で復興を心がけている現地の方のお話をお聞きして、こちらが励まされているようにさえ思えたのは店主だけではなかったのではないでしょうか。

これからも是非応援したい人たちでした。ありがとうございました。