辻村寿三郎 新作人形展に酔いしれて
20年前に麻布のアトリエ(現在は日本橋)にお邪魔して以来、店主は隠れファンの一人ですが、いや、NHK新八犬伝以来のファン?か、新作の人形展ということで観に行きました。
益す益す、お元気というか、ノリノリですね。今回はレビューの仕掛けまであって、目も耳も楽しませてくれます。ご自身では人形から元気を貰っているとおっしゃってますが、店主もこの人形達からしっかり元気をいただきました。
実は30年近く前に当店に来られ、会長のコレクションを掴んで離さなかった寿三郎さんに会長は仕方なくその生地をお譲りしたことがあります。後に虎のお人形が届きました。小さな宝物です。
アトリエにお邪魔したときに、店主は寿三郎さんに質問したことがあります。
「寿三郎さんは創りたい人形をイメージして布生地を探されるのですか?」
答えは
「いいえ、布裂と出遭って、そこからイメージが湧いてくるのよ。」
でした。ある程度のイメージは常に持っておられるとは思いますが、いづれのお人形さんも本当にその雰囲気に合った衣裳を身に着けています。こんなお話を聞くととても頷けるのでした。
以前に拝見した人形もあるのですが、また違ったところが気になっていた店主でした。