百年前のお洒落さは

 タテマチ本店で開催中の「時代長襦袢展」。連日、何人もの方が見に来られています。

 古着の虫干しにしか見えない人もいらっしゃるかと思うのですが、よーく見るとつくづく、感心するのですね。何種類もの襦袢地を継ぎ合わせてあるもの、裾(すそ)に裏地を足して、丈をだしてあるもの、素敵な刺繍の半衿が掛けてあるもの、などなど。
 
 昔の人はきれいな襦袢地を大切に使いまわしたことが分かります。そして、何よりも色使いの大胆さや、柄の面白さは、現在の「ピンク暈し(ぼかし)」一辺倒のコーディネートからは考えられないお洒落さです。これが百年前の襦袢?と思うほどなのです。

 進んだ世の中といいながら、これを見ると何が人類進んだのか考えさせられます。何か、置き忘れてきたような感じさえするのです。私も毎日きものを着る中で、どこかにお洒落のポイントをつけようと心がけていますが、まだまだ百年前の人の足元にも及ばないなと思う店主でした。