おひきずりの話 2
おひきずり制作に打ち込む加賀友禅模様師=下村栄三さん
おひきずりは一言で言うと、留袖の裾の長いきものです。黒のおひきずりはお正月の松の内(15日)まで着る、
特別な衣裳です。その後の1月までは色のおひきずりになりますが、現在はなかなかそこまでされていないようです。
金沢のおひきずりは京都に比べて裾は長いよいうです。着方も寸法も柄付けも違うので、お誂えは大変です。
しかし、友禅師さんにとっては一生に一度あるかどうかの大仕事。一つのステータスにもなるので腕を振るいます。
普段でも素敵な芸妓さんがお正月はおひきずりで更に艶やかになります。