美肌づくりに一役買います。 その1~出逢い

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当店の隠れたヒット商品に「和紡布」があります。この布との出逢いは26年以上前に遡ります。

全国植物染織研究会に参加していた頃、当時は西宮でしたが、阪神淡路大震災で奈良の法隆寺に移られた、益久染色研究所の廣田益久さんに「おたくの駅のお店(百番街はなや~現在は閉店)で置いたらエエのんとちがう?」とお勧めいただいたのが始まりです。とは言っても何の実績もない粗悪な(失礼!)綿の布をポンと置くわけにもいきません。

ちょうどその頃、結婚3年目にして長男を授かりました。お風呂に入れるのが私の役目だったのですが、その際にこの「和紡布」を使ってみたのです。たらいに沐浴剤だけ入れて、この布で優しく洗ってみると、見事にツルツルになってしまうじゃありませんか。「これはすごい!」ということで早速店頭に置きました。

石鹸無しで、すっきり毛穴の奥の老廃物まで洗い流してしまう不思議な布ということで大変人気を博しました。
その秘密は「ガラ紡」と「手紡糸」といわれる、粗く紡がれた綿糸にあります。撚りがあまりかかっていない優しい糸なのです。織は平織りで、甘く織ってある単純なものです。

ガラ紡は明治時代に唯一日本で発明された、和紡績機でつくられたものなのです。
糸の太さが均一にはならず、撚りも甘い、いわゆる「粗悪」な品質に分類されてしまうこの布は、やがてタオルでお馴染みのパイルに取って代わられてしまいます。均一で高速に紡げる効率的な、洋の紡績機へと変わっていきました。

このガラガラと音を立てながら紡ぐ素朴な紡績機(ガラ紡)を何とかこの世に残したいという想いで、廣田さんや岡崎の綿織物業の勇志の方々が大変な情熱を注いで織られたものが和紡布となり、今に繋がっているのです。

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