「時代加賀のれん~宝尽し文様を集めて」を展示しました。

  

花岡コレクションは江戸末期から昭和初期の石川の庶民が実際に使っていた染織品を網羅した収集品です。ゑり華会長である花岡慎一が加賀の染織品の研究の為に昭和40年代に収集したものがほとんどで、その数は2万点にのぼります。
 
 このコレクションが世に知られることになったきっかけが、「暮らしの手帳」でそこから「サントリー美術館」での展示、「徹子の部屋」への出演となりました。

その内容はいづれも「加賀のれん」でした。「加賀のれん」という言葉も花岡慎一が命名したもので、それまでは加賀には「外のれん」「内のれん(花嫁のれん)」という言葉しかありませんでした。

暮らしの手帳の編集の方とタイトルを決める際にまとめて「加賀のれん」としたようです。
「加賀のお国染」や「加賀友禅」も後に付けられた名称です。地元の中でわざわざ「加賀」ということはなく、外の人から見て初めてそれは「加賀」ですね、ということになるわけです。

もともとは「おらが国の染」であり「友禅」であり「内、外のれん」であったわけです。

ということで、今回は「加賀のれん」。いわゆる「外のれん」の特集です。大きくは普段がけののれんが「外のれん」ですから、婚礼時の内(花嫁)のれんはあくまでも特別のものですから、一般に加賀のれんは外のれんを指す言葉としています。

そして、数ある中から今回は「宝尽し文様」の外のれんばかりを集めてみました。
「この柄のどこが宝なの?」という疑問も聞かれそうな面白い柄も、そのいわれを読むと納得!
100年前の価値観が観えてきます。

藍染と筒描き糊で描く柄ののシンプルさは、図案構成力といい、表現力といい現代でも通じるデザインの良いお手本です。

11月30日まで、金沢・タテマチ 加賀友禅の店 ゑり華 本店内 加賀染織工芸サロンにて開催。
入場無料です。(水曜定休)