谷内店長のもう1つの称号「ミスター90番」

「呉服業界のダルビッシュ」ことタテマチ本店店長谷内(ヤチ)くんです。
最近彼は燃えているのです。
何に燃えているかというと「90番」なのです。

当店で90番というのは、お客様からのお預かり品に付ける番号です。
小物は別にして、当店では着物や帯など呉服関係のものにはすべて単品番号がついています。オール買取品なので商品管理の為に開店以来連番でつけているのです。
ということで、店内には番号の無いものは無いことになっています。

お客様からのお預かり品についても、1点1点個別の番号を付けます。その1点に対してどんなお仕事をするか伝票に明記して、控をお渡しします。商品分類でお預かり品が「90番」になっているのです。

22年前に京都の修行から店に戻ったときには、お預かり品は係りが個々に管理していました。恥ずかしいお話ですが、取り違えたり、間違った仕事をしたりとミスが多かったのでした。

修行先の京都の千總(ちそう)さんでは預かり物を番号を取ってから出ないと加工に回せない仕組みがありました。実はその時の番号も品番に関係のない90番が使われていました。

同じシステムを取り入れただけなのですが、これが素晴らしいノウハウなんですね。いちいち番号を1点づつ取るのは台帳記入など面倒も多いのですが、間違いの無いお仕事をさせていただく為の一番間違いの無い、確実な方法なのです。

と言う訳で、谷内店長はお客様からのお預かり品を毎日「90番」の番号を取ってお手入れなどのお仕事に回しているということなのです。

最近では、シミや汚れも見ればその具合で直る直らないや、大体の見積り額をいえるようになりました。まだ若い店長ですが、経験の量がものをいう世界です。パールトーンさんによると石川県内では当店が一番扱い量が多いそうです。(販売金額ではありません。お手入れの点数です)

タンスの大切な着物をなんとかしたいというお客様のご要望にお応えすべく今日もお預かり品に精出す「ミスター90番」なのでした。