時代袱紗展~高砂模様を集めて~

江戸末期から昭和初期の加賀のお国染花岡コレクションから今回は「高砂模様」の袱紗を中心に20点の時代袱紗を展示します。

袱紗といえば茶の湯の手前に用いる茶袱紗を思い浮かべる方が多いと思いますが、花岡コレクションの袱紗は、進物などを贈る際に三宝や広蓋にのせた品物の上に掛けたり、器物の覆いとして用いられた掛袱紗と云われるものと、中包みといってお重を包む布です。

加賀袱紗と云われるものは石川県を中心に福井県、富山県の北陸地方で婚礼などの贈答儀礼時に用いたもので、重箱に入れた五色饅頭を近所に配る際によく使われました。
加賀紋を入れた袱紗が大正時代に流行りました。

高砂模様は能の作品の一つである「高砂」の一場面を現しています。相生の松によせて夫婦仲良く長寿を祝う大変めでたい能です。「相生」は共に長く老いという言葉に引っ掛けてもあります。結婚披露宴での定番の一つですね。謡の内容から、松と老夫婦、掃き清める箒と熊手がこの場面には必須です。逆にこれが揃っていれば、「高砂」の模様となります。

今回の壺(見所)は・・・翁,嫗(おきな、おうな)の精緻な表情表現です。見事です。共に白髪となるまでと、末永く幸せなお顔でないと意味がないですよね。


高砂の他にお目出度い柄が揃いました。

 ◆金沢会場
 と き : 3月1日(土)~30日(日) 水曜定休
 ところ : 金沢市タテマチ 加賀友禅の店 ゑり華内 加賀染織工芸サロン
 
 ◆加賀会場
 と き : 4月3日(木)~27日(日) 水曜定休
 ところ : JR加賀温泉駅隣接 きもの華や内 加賀染織工芸館