唐子の羽織にうっとり

 最近きものでよくご来店になる堀久美子様。本日はお手入れの品を取りにご来店くださいました。カラシ色の友禅着物は屏風柄に幾何模様の織の帯を合わせていらっしゃいました。今年の暮れは足元もよくお出かけの度にきものを着ることが出来ました。お正月も是非着たいのだけどお天気が心配という堀様。店主の目に留まったのは椅子に掛けてあった朱の羽織。見事な糸目糊で可愛い唐子が描かれていました。という訳で羽織って頂いてのスナップとなりました。
 作家は?と思い、衿を返すと「博」という落款が。なんと水野博さんの作品でした。若くして亡くなられた加賀友禅作家です。当店会長も絶賛の作家で、生きておられれば人間国宝にもなっていたのではということを以前聞きました。
 堀様は同じ物を妹さんも染めてもらったとか。ご近所に水野博さんの糊を引く方がいらして、お願いされたとか。姉妹でこの羽織を着ているとそれは目を引いたそうです。お見送りで後姿を眺めても、決して赤くは無いとても品のある渋い朱色で、見惚れていた店主でした。


少々、ボケてしまいました。ごめんなさい。